工場立地法
平成16年3月に改正された工場立地法が施行され、屋上緑化についても工場立地法の緑地として認められるようになりました。 工場敷地内の緑地を屋上に移すことによって、新たなスペースの確保も可能となりました。 屋上緑化は環境にやさしいだけでなく、いろいろなメリットがあります。
省エネ効果
通常の屋根は断熱性能がそれほど大きくなく、夏季には屋根の温度が70℃近くになるため冷房負荷が大きくなります。 そこで屋上緑化を導入することにより屋根からの熱負荷が大幅に低減され、空調機や冷房の省エネ化を実現します。 また冬も屋上緑化が外断熱となり、保温効果を発揮します。
ヒートアイランド
都市部では道路など地面の大部分がアスファルトやコンクリートで覆われています。 そのため地面に熱がこもりやすいので夜になってもなかなか気温が下がらず、それに伴ってエアコンの排熱や自動車からの排熱が影響し、熱帯夜となります。 屋上緑化の導入には、植物の蒸散作用によって周辺の気温を下げる効果があります。 いくつかの屋上緑化の会社でも、ヒートアイランド対策として強調しています。
雨水を吸収
雨水流出を緩和することで都市型水害の防止に貢献できます。 屋上を緑化することで、雨水が下水に流れ込むまでに時間的余裕が出来ます。 軽量土壌での水の透水のスピードは、1時間当たり4センチ~40センチ程度です。 1時間当たり30ミリの雨でも大雨といわれていますから、屋上に庭園を作ることで相当の雨水を吸収してくれます。